肌に染み込む化粧品て?スキンケアで大事なポイントは?

スキンケアはどうしてますか?と聞くと、
・石鹸はできるだけ泡にして洗う
・化粧水で水分を補う
・クリームで水分がとばないようフタをする
・潤いが足らない時は美容液も
と答える女性は多いことでしょう。

しかし、この常識と思われているスキンケアが原因で、あなたの肌が衰えているとしたらどうしますか?

化粧品は浸透するものなのか?

お肌の奥まで浸透」という化粧品メーカーのキャッチコピー見かけませんか。お肌の奥まで染み込むなら潤う美肌になれるはずと誰もが思いこむことでしょう。

しかし、このパンフレットやCMを隅々までよーく見て下さい。片隅に但し書き「※角質層まで」と書かれていることがあります。

この「角質層」ってどこなんでしょう?お肌の断面を簡略化してみます。

肌の構造
肌の構造イメージ

皮膚の表面を覆っている厚さ0.04~0.07ミリのラップのように薄い表皮と、その下にある厚くて弾力のあるタオルのような真皮の2つの層から出来ています。真皮は表皮の約10倍の厚みがあり、でコラーゲン線維と線維芽細胞で形成されています。

さらにラップのように薄い表皮をクローズアップしてみると、一番外側を覆っている厚さわずか0.02ミリが角質層です。

角質細胞
角質細胞イメージ

つまり、ここまでは染み込むということです。1ミリの50分の1の深さまでということですね。

この角質層は、実は死んだ細胞たちです。この薄い層に死んだ細胞たちが約10層ほどが重なっており、角質細胞と呼ばれます。

角質細胞の働き

角質細胞は、死んだ細胞たちといっても死んでからが本来の役割発揮で、外界から肌を守る保湿バリアとして大活躍します。

外部刺激をブロック
角質細胞イメージ

細胞同士を密着させることで、外部からの異物の侵入を防ぐバリア機能となり、水や異物が肌の中に染み込むのを防いでいます。

もしも、このバリア機能が働かないと、海や、お風呂に入った時に水が肌の中入ってきてしまいますね。

角質細胞は、このように3~4日間は肌を守り、その後は垢となって剥がれ、その下に待機している角質細胞に役割をバトンタッチします。1つ剥がれたら1つ生まれるので表皮は平らなのです。

これでも、肌の内部まで染み込むとしたら、バリア機能を破壊して侵入しているということになります。

浸透したら危ない!

数年前に入手困難なほど流行った外国製の化粧品を使ったときのこと、化粧品と乳液をセットでそこそこのお値段です。

酵素やビタミンCなど自然のエッセンスが配合され、それによって角質を落とし、その後、水分を肌にしみこませるというような喜ばしいキャッチフレーズでした。

いさんでつかってみた皮膚は、2,3日の使用で顔はガサガサになり、そこから吹き出物ができはじめ、赤く炎症を起こしました。ヒリヒリ感までしてきたので使用は中止。そのときは、私には合わなかったのねと残念に思いましたが、その後、販売されなくなったので、どんな商品だったのかは推測がつきます。

これがまさにバリア機能が破壊された状態です。バリアを失った肌は乾燥します。毛穴から美容成分が浸透し、浸透した成分は有害な物質に変わり異物とみなして排除する反応、炎症をを起こします。

バリア機能崩壊
バリア機能崩壊イメージ

化粧品は医薬品ではないので、浸透させてはいけないということですね。

また、化粧品で肌の外側から水分を補おうとしても、前述の通り角質層より内部に入りこむことはないまま蒸発します。

しかも、蒸発するときは、濡れたティッシュが乾く時のように、最上部の角質細胞の端がめくれ上がったり、皮膚の表面を壊します。そこから皮膚の中の水分がどんどん蒸発するので、肌は乾燥してしまうのです。

毎日、化粧水を使っている女性は大多数ではないでしょうか。

お肌は油分や水分の排泄器官「出口」です

このように、肌からは、水分や養分は角質層までしか浸透することはありません。つまり、水分や養分を補う入り口ではありません

肌には排出機能が備わっており、老廃物、汗、塩分、皮脂などの排泄器官、つまり出口です

毎日のスキンケアとメイクによって、肌はいつもふたで覆われ、排出されない老廃物などの汚れが詰まったままだったのです。この状態が長期に渡れば、排出がますますスムーズには行われなくなります。

肌の本来の機能を活かすには、出口をふさがないで開通状態にしておくことです。
肌は出口

スキンケアは何もしないことがいいのか?

化粧品で肌をふさがない方がいいならば、化粧も何もしない手抜きが一番良いのか?というとちょっと違います。

中高年の男性は今まで化粧品でスキンケアはしたことがないという方が多いのですが、サラサラ美肌の男性が多いというわけではありません。

また、美容に無関心でスキンケアなどほとんどせずに化粧もまったくしないけど、肌がカサカサして美肌とはいえない方もいらっしゃいます。

洗顔は刺激の強い石鹸でちゃっちゃと洗っただけで洗い残しがあったり、顔をタオルでゴシゴシこする、紫外線の下を歩くなど、化粧品は使っていなくても、肌にはダメージになる行為があります。

日傘

日中は、肌のためには、紫外線やほこりなど外界の刺激から保護するためのスキンケアや、もしくは日傘をさしたり帽子をかぶるなど紫外線対策をした方が肌にとっては良いのです。

また、お仕事をしていたり、人と会ったり、出かけたり、それぞれの環境により、毎日すっぴんで過ごすわけにもいかないという方も多いでしょう。

日中はメイクをしても、夜、洗顔し清潔に保った後は、顔に何も塗らないで毛穴をふさがないことが大事なのです。夜はからだのメンテナンスが行われますので、排出する力が高まり、肌の修復が行われ、肌は寝ている間に代謝します。

これだけで肌本来の力によってバリア機能が整って美肌になるとしたら、試してみる価値はありませんか。高級化粧品を買ったりエステに通ったりするわけではありませんので、お金と時間を損することもないでしょう。

健康な素肌を取り戻す肌断食

手で顔をかくす

肌断食とは、化粧品に頼らない美容法で、一時的に化粧品をつけないことをいいます。

もう歳だからとか、若いからとか、肌断食には年齢は関係ありません。

肌断食に関して、皮膚の専門家である、皮膚科医、美容業界の先生方が肌断食に関しての書籍を出版されていますが、顔には一切何も塗らない完全肌断食、夜だけ肌断食、洗顔は水のみ、洗顔は水はNG!ぬるま湯で、など、それぞれ違いがあるので、肌断食に正解はなく、完璧にやろうとしないことがいいのでしょう。肌質や肌の状態、個人差もありますね。自己判断は危険ですので、場合によっては皮膚科で診てもらうこともいいでしょう。

私は、皮膚に関するセミナーを受講して、理論的に納得できたので、今までのスキンケアについて刷り込まれていた常識が覆されました。

これから肌断食をしても、今まで肌を酷使し続けてしまった具合と、実年齢から、肌が本来の機能を取り戻すまでは長丁場になるかもしれません。何十年も当たり前のように続けてきた慣れたスキンケアの方に、心が揺らいでしまうこともあるかもしれませんが、肌本来の力を活かし化粧品に頼らない美肌をもとめて、日々是決戦で美肌にいいことを試していきたいと思います。

1年後、2年後の肌を夢見ながら。